ハロゲンラインヒーターの概要

ハロゲンラインヒーター(線集光型)

ハロゲンラインヒーター(線集光型)

 

ハロゲンラインヒーター(面集光型)

ハロゲンラインヒーター(面集光型)

 

ハロゲンラインヒーターは、棒状のハロゲンランプの電気を光に変換し、
集光鏡を使い、その光を線・面状に集中させて高温加熱するヒーターです。

◎熱媒体なしで直接加熱するのでガラス越しや、真空中の試料加熱ができます。
◎クリーンに室温から1350℃の高温加熱ができます。
◎約3秒で立ち上がりがます。 アイドリング時間が節約され経済的です。
◎電圧を常時変更することが可能で、PID制御に適しています。
△加熱対象の赤外線吸収率や色、表面状態よって熱吸収量が変化します。

ハロゲンランプの波長分布は500nm~2500nmの可視光線~近赤外線領域です。
近赤外線領域の内でも、ハロゲンランプのピーク波長は約900nm~1000μmです。
その為、加熱対象物の赤外線吸収領域が近赤外線領域に近づくほど赤外線吸収率が高くなり、加熱効率が良くなります。

高出力機の集光鏡は最も反射効率の良い金メッキ集光鏡を装着しています。
また、コストパフォーマンスの良いアルミ研磨鏡を選択することも可能です。

線集光鏡の集光幅が最も細くなるところを「焦点幅」と呼び定格にしています。
線集光鏡の「焦点幅」になる「集光距離」を「焦点距離」と呼び定格にしています。
線集光鏡は「焦点距離」と「焦点幅」で最高温度をになります。
集光距離を変えることで集光幅を変えることができますが、
集光距離(集光鏡端部から加熱対象物までの距離)をずらした場合、距離が近い方が高温加熱ができます。

集光鏡の両端部は立ち上がり部分の為、安定加熱する部分は両端部を除いた長さです。
両端部の立ち上がり長さは機種によって異なります。
立ち上がり部分を除いた長さで集光鏡長を選択するとより均一に加熱ができます。

ランプの電流容量には限界値25Aを基準として
電源電圧200V-5kw
電源電圧240V-6kw
電源電圧400V-10kw
電源電圧1000V-25kw、まで任意の設計が可能です。

ランプの長さは最大2,500㎜まで製作可能です。

さらに効率よく加熱する方法として「再反射加熱法」があります。
再反射加熱法は、焦点に集まらなかった光を、反射材を用いて再度焦点に集めて
高温度・均一に加熱する方法です。

※特注品を専用設計後に製作する事もできますが、価格と納期の観点から、
焦点位置からずらせて使用できないかを検討することをお勧めします。

ハロゲンラインヒーター製品情報