2-1.熱電対

熱電対

熱電対とは

熱電対と書いて「ねつでんつい」と読みます。

英語ではthermocouple(サーモカップル)です。

2種類の金属線を溶接して、溶接点を加熱すると電圧が生まれます。

この現象は、1821年にドイツの物理学者トーマス・ゼーベック(Thomas Johann Seebeck, 1770 - 1831)によって発見され、ゼーベック効果と呼ばれています。

ゼーベック

ゼーベックは金属棒の内部に温度差があるとき、両端間に電圧が発生することに気づきました。

そして、銅とビスマスのような異なる2種類の金属ワイヤの両端を繋いでリングにして、接続部の片方を熱するとワイヤ中に電流が発生して、近くに置いた方位磁針の針が振れることから、磁場が発生することも発見しました。

これを熱起電力とよんでいます。

熱電対はJISC1602(IEC 60584-1:2013)で基準の熱起電力が定められています。

熱電対の配色規格

熱電対の配色規格

常用温度とは空気中において連続使用できる温度の限度です。
限界温度とは短時間使用できる温度の限度です。

上記以外にも用途別に各種熱電対がありますが、JISで略称決まっているのは上記8種です。
この中でよく使われる熱電対は、1000℃以上ではR熱電対、1000℃以下ではK熱電対です。

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