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1-6.熱風ヒーターへの圧縮気体の供給

熱風ヒーターに使用可能な気体

熱風ヒーターに使用可能な気体

供給圧力

供給圧力は供給気体流量や熱風ヒーターの先端形状や配管状況などに影響される為一概には言えませんが、あまりに小さい圧力だと気体流量が適切に流れなくなり熱風ヒーターが焼損する可能性があります。
熱風ヒーターの耐圧はHシリーズは0.3MPa、Sシリーズは0.4MPaです。さらに耐圧の製品も特注仕様で作製可能です。

供給流量

供給流量は、熱風温度や加熱対象物や目的によって変える必要があります。
加熱対象物を安定加熱する為には、流量を安定させる必要があり、流量値の管理が必ず必要です。

 

例)熱風ヒーター ABH100v-350w/10PSで500℃の時の供給流量

例)熱風ヒーター ABH100v-350w/10PSで500℃の時の供給流量

上の式に値を代入します。
F(流量) ≒ (45×350W)÷ 500℃ = 31.5L/min

また、圧縮気体の最低流量は、下式を目安に計算します。

例)熱風ヒーター ABH100v-350w/10PSのヒーターに100vを加えた最低流量

例)熱風ヒーター ABH100v-350w/10PSのヒーターに100vを加えた最低流量
最低流量は=0.05×350w=17.5 L/min.

定格電圧で最低流量での使用は、発熱体が高温付近での使用になる為、焼損のリスクが高くなります。安全率を加味した流量でご使用ください。

温度調節器を使う際の注意事項

熱風ヒーターへの供給気体量が極端に少ないと、管内の発熱体温度と温度調節器の温度(熱風温度/熱電対温度)に誤差が生じます。発熱体温度に比べ温度調節器の温度(熱風温度/熱電対温度)が低く表示され、短時間で焼損します。熱風出口の熱電対は、発熱体によって加熱された熱風の温度を感知します。気体流量が極端に少ないと、熱風出口の熱電対へ発熱体温度によって温められた熱風が到達しない為、誤差が生じます。最低流量を確認し、安全率2倍を乗算した流量を供給してください。

 

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