4-3.ヒステリシス制御

ヒステリシス制御

1点でON、OFFすれば出力がチャタリングしたり、ノイズの影響を受けやすくなります。
そのために図のように通常、加熱制御では低位でON、高位でOFFというようにON-OFFに幅を持たせます。
この幅を設定幅(調節感度・動作スキマ・不感帯)といいます。

ON点・OFF点の幅の設定は制御対象によって異なりますが、狭く設定した場合は1点設定のON-OFF制御と変わりなく、頻繁にON、OFFを繰り返すので目標温度近くを維持します。
しかし、あまり設定幅を狭く設定しすぎると、リレーや電磁弁などの操作器の寿命が短くなり故障の原因となります。
操作器の負荷に対して、電気ヒーターの容量や電磁弁の口径が大きい場合は、制御効果が遅れて対象に影響するためにハンチングする恐れも有ります。
そのため、設定幅を広くとる必要があります。

例えば、冷凍機のコンプレッサのON、OFFなどは、ひんぱんなON、OFFを避けなければならないので、設定幅を大きくとります。
一般的に、ON-OFF制御やヒステリシス制御の場合、操作器はリレー(電磁開閉器)や電磁弁などがあり、リレーは電気ヒーターなどに使い、水、蒸気、ガスなどの流体は電磁弁を使うのが一般的です。

ヒステリシス制御では操作量がON-OFFの0%-100%の状態となり、検出の遅れと加熱効果の遅れの影響により制御結果がサイクリングを繰り返します。
それでも構わない、大まかな制御向きです。

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