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熱風ヒーターの寿命について

1-8.熱風ヒーターの寿命について

熱風ヒーターの寿命については御使用方法により全く異なる値になりますので、具体的な数値は提示できませんし、寿命についての保証もできません。寿命予測の最も正確であろうと思われる方法は、御使用状態での発熱体の最高温度をパイロメータ等の非接触温度計で測定し、その温度から下記グラフより発熱体寿命を推定します。
また発熱体温度は熱風温度より約300℃ほど高い値になりますので、熱風温度から発熱体温度を推定する事も可能です。ただし流量によってこの温度差は異なりますので、かなり不正確な推定になります。これからすると熱風温度800℃であれば発熱体温度は約1100℃で寿命は控えめに見て約1000時間、熱風温度700℃以下であれば発熱体温度が1000℃以下となり寿命値は無限大に近づき、寿命は考慮しなくてよい、という事になります。
ただしこれは一般的な話であり、個々の条件で大幅に異なった結果となります。前記したように電圧制御の方法によっても大きく影響を受けますし、振動や衝撃,エアーに含まれる不純物(水や油,金属粉)によっても影響を受けます。
熱風ヒーターの寿命は各種の要因がからんでくるので、簡単には予想できません。使用される熱風温度に対する予想寿命は下記の通りです。この値は電熱線の太さでも異なります。この寿命は電熱線径がφ0.5程度のものです。もっと細い(定格電流値の低い)熱風ヒータの場合、寿命値はもっと短くなります。しかし実際には正常な消耗で断線に至るのはむしろ少なく、ご使用時の制御ミスなどにより過熱断線に至るケースが多いです。
熱風ヒーターの寿命について

[図-2]発熱体温度と寿命の関係

熱風温度に対して発熱体温度は約300℃高めの値になります。従って
熱風温度850℃ → 発熱体 1150 ℃ → 上図より 300 時間程度の寿命
熱風温度800℃ → 発熱体 1100 ℃ → 上図より 1000~2000時間の寿命
熱風温度700℃ → 発熱体 1000 ℃ → 上図より ほとんど半永久的寿命

ただし熱風温度と発熱体温度の差は流量によっても変化し、一般的に流量が大きくなるほど差も大きくなります。必要な寿命時間を確保した上で出来るだけ高温の熱風を得るには、この差が出来るだけ小さい方が望ましいので、従ってエアー流量を少なく設定すれば高温熱風を得ることができるだろうと期待できます。
高温用として使われる場合の一例としては、実際に加える電圧を定格電圧の60%前後(電力では定格の約1/3)にとどめ、エアー流量をそれに応じて低下させれば発熱体温度約1100℃で900℃程度の高温熱風も得られます。
このようにABHヒーターの寿命は主に発熱体温度により決定されます。しかしヒーターの寿命に関してはメーカとしての保証は困難です。

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