ハロゲンラインヒーターの基本構造

【ハロゲンラインヒーターの基本構造】

【ハロゲンラインヒーターの基本構造】

冷却部・ランプ部・集光鏡部・端子箱・保護ガラスで構成します。

構成のほとんどは細長いランプを覆う為、集光鏡で占めています。
ランプは、石英ガラスを使用し、管径Φ10・Φ13・Φ18の3種類あります。
ランプの電流容量には限界値25Aを基準として電源電圧、出力は25kwまで任意の設計が可能です。
ランプの長さは最大2,500㎜まで製作可能です。

電線は特殊耐熱電線(シリコーンゴム/ガラスクロス被覆)を使用しています。

集光鏡の素材は金メッキ処理を施したアルミです。
金メッキの集光鏡が最も効果的にハロゲンランプの光を反射できます。
加熱力は10%下がりますがコストパフォーマンスの良いアルミ研磨鏡を選択することも可能です。

集光鏡は線加熱用と面加熱用の二種類があります。
集光鏡には加熱対象物から発生するガスや飛散を防ぐ保護ガラスをオプションで装着可能です。

標準型のラインヒーターは長手方向を水平にし使用してください。 ラインヒーターを縦に設置するとランプのフィラメントに負荷がかかる為です。

ラインヒーターを縦に設置する場合は、垂直仕様ランプを装着してください。

なるべく振動や衝撃を加えないようにして下さい。衝撃が強い場合は石英管の破損やフィラメントの断線に繋がります。

フィラメントに目視では金属疲労や変形の形跡がなくても、金属疲労や変形している場合があります。この場合、実効値が定格電圧以下でも瞬間的には高い電圧が加わるので、ランプ内で絶縁破壊を起こし、断線や破裂をする場合があります。

金メッキ鏡とアルミ研磨鏡

金メッキの集光鏡が最も効果的にハロゲンランプの放射エネルギーを反射できます。
しかし、加熱対象物から発生するガスや飛散により集光鏡のメッキが剝離する場合があります。
剝離した場合は反射率も下がり、再メッキする必要があります。

アルミの集光鏡は金メッキよりも約10%程度反射率が下がります。
また、集光鏡の表面が徐々に酸化し反射率も徐々に低下します。
金メッキ鏡と違い鏡面を再研磨することで酸化による反射率低下は抑えることができます。

“どちらの集光鏡を使用する場合でも内部は常に綺麗に保ち反射率を維持することが
効率的に加熱する要です。”

弊社ではオプションで集光鏡に保護ガラスが装着可能です。
保護ガラスを装着することで集光鏡内部へのガスの流入や飛散を防ぐことができます。
追加の方法として、内部を密閉し集光鏡内部にエアーを充填させ圧力をかける方法もあります。
しかし、エアーが漏れるとエアーで対象物を冷却することに繋がるので密閉構造にすることが重要です。

《 標準アルミ研磨集光鏡と金メッキ集光鏡の差 》

標準アルミ研磨集光鏡と金メッキ集光鏡の差

 

ハロゲンラインヒーター製品情報