ハロゲンラインヒーターの焦点距離と焦点幅

ハロゲンラインヒーターの集光径との関係

まず始めた語句の定義をします。

線集光鏡の集光幅が最も細くなるところを「焦点幅」と呼び定格にしています。
線集光鏡の「焦点幅」になる「集光距離」を「焦点距離」と呼び定格にしています。
線集光鏡は「焦点距離」と「焦点幅」で最高温度をになります。
集光距離を変えることで集光幅を変えることができますが、
集光距離(集光鏡端部から加熱対象物までの距離)をずらした場合、距離が近い方が高温加熱ができます。

(1)焦点幅と電力(W)の関係

電力(W)が大きいほどランプの管径も大きくなり、比例して焦点幅も拡がります。
管径Φ10・Φ13・Φ18の3種類あります。

(2)集光幅と管径の関係

集光幅は管径以下にはなりません。 管径Φ10・Φ13・Φ18の大きさが集光幅の最小サイズです。

(3)集光幅と焦点距離の関係

定格の焦点幅から上下すれば集光幅を大きく広範囲に加熱できます。(アウトフォーカス)
集光幅が同じでも加熱距離が短いほど高い出力密度で照射でき、ランプの性能を活かした高温加熱ができます。
※集光鏡の特注品を専用設計後に製作する事もできますが、価格と納期の観点から、
標準品を焦点位置からずらして使用する方法の検討をお勧めします。

(4)集光幅と集光鏡の開口幅の関係

集光鏡が大きいほど、曲率を大きくできて光束を小さく絞り込め、高温になります。
ただし最小サイズは管径までです。

ハロゲンラインヒーターの焦点距離と焦点幅

(図1) f=75mmの機種を40㎜の距離で照射
焦点幅が定格距離の時よりも広くなっている。

(図2) f=75mmの機種を75mm㎜の距離で照射
焦点距離が定格距離なので焦点幅(光束)が最も効率的な状態。焦点が最高温度を得られる。

(図3) f=75mmの機種を115mm㎜の距離で照射
焦点幅が定格距離の時よりも広くなっている。

(図4) f=75mmの機種を150㎜の距離で照射
ほぼ均等な分布で焦点幅が広くなっている。

ランプの性能を最大限に活用し高温加熱を成功させるには、「再反射加熱法」を採用してください。

《 (左)HLH65W/f75【線加熱型】(右)HLH-60W/f∞【面加熱型】 共に電圧100Vで照射 》

(左)HLH65W/f75【線加熱型】(右)HLH-60W/f∞【面加熱型】 共に電圧100Vで照射

 

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