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9.遠赤外線使用上の注意 (Q&A)

Q 金属は遠赤外線で加熱できますか?

A  金属は電子がたくさんありますので、一般に電磁波(遠赤外光)を反射してしまいます。
金やアルミのように導電率の良いものは反射率が高く加熱しづらいようです。
また、熱伝導率の良いものは、加熱しても放熱してなかなか温度が上がりません。
表面を酸化させるか耐熱塗料を使用して吸収率を高める方法が有ります。
金属の加熱は遠赤外線より近赤外線の方が適しています。
金属の赤外線の吸収率は「遠赤外線の科学-6 遠赤外線の吸収率」を参照して下さい。

Q 遠赤外線を使用して、体の芯から温めたいのですが、どのヒーターが良いですか?

A  遠赤外線の持つエネルギーは、皮膚表面から約200μmの深さで、ほとんど吸収されてしまい、熱に変わります。
その熱が血液などにより体の内部(芯)まで効率よく伝わり体を温めているのです。
結果としては同じことですが、皮膚の表面が高温になる恐れがあり、温度管理に気をつけてください。

浸透特性

寺田信生「赤外領域で人間の皮膚の浸透特性」

N.Terada et al,”Spectral radiative proper of a living human body”,
International Journal of Thermophys., vol.7, pp.1101-1113, 1986.
【遠赤外線の科学 目次】
  1. 赤外線の発見
  2. 赤外線とは
  3. 赤外線の種類
  4. 加熱とは
  5. 放射に関する四つの基本法則
  6. 遠赤外線の吸収率
  7. 遠赤外線の生成
  8. 遠赤外線と近赤外線の比較
  9. 遠赤外線使用上の注意 (Q&A)
  10. 主要材料の比重・比熱・熱伝導率

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