加熱対象物に遠距離から加熱すると、拡散反射光は周囲に放射されるだけです。
加熱対象物に充分な大きさの集光鏡を近づけて垂直加熱すると、拡散反射光は集光鏡に戻り、熱源となって再加熱します。
従って、傾けて加熱すると光エネルギーは反射されて再帰せず放出されます。
再反射加熱法の検証-照射角度の差
単純集光加熱と再反射加熱の比較
Φ60の集光鏡を装着するHPH-60を例にとると、
焦点距離30mm(f30)では拡散反射光は再利用されるので、10秒で1300℃に昇温されますが、
焦点距離60mm(f60)や焦点距離105mm(f105)では、拡散反射光が再利用されないので、温度は半分以下です。
再反射加熱光を利用しない60mm(f60)と105mm(f105)の差はわずかです。
加熱対象物に充分な大きさの集光鏡を近づけて加熱すると再反射加熱により高温になります。