ハロゲンポイントヒーター ランプの寿命

電圧変化と諸特性変化

ハロゲンランプの寿命は使用する電圧によって変化します。

定格電圧を100%と定義し、電圧を10%下げると寿命は約3倍伸び、電圧を10%上げると寿命は約1/3の短命になります。

また、ヒーター点灯時の突入電流もランプの寿命を短くします。
ハロゲンヒーターの消灯時の電気抵抗は、点灯時の約1/10から1/20です。
オームの法則で、点灯直後には定格の約10~20倍の突入電流が発生します。

頻繁に点滅動作をさせる場合にはできる限り電源電圧を2秒間スローアップする必要があります。
スローアップ時間は、DCの小型でも最低1秒は必要で、ACの大型なら最低2秒は必要です。

電源制御をON-OFF制御から、High-Low制御に変更すると、点滅動作でランプの寿命が延びます。

ハロゲンランプの物理的寿命はランプを構成する部品にあります。
寿命の原因のほとんどはフィラメントかシール部の破損です。

フィラメントの寿命はフィラメント温度(色温度)と比例して決まります。
3000Kで約1000時間、3200Kで約200~300時間です。
色温度が3000Kより大幅に低い時の寿命は計算上極端に長くなりますが、
フィラメントの計算寿命が長くなっても他の要因で計算通りの寿命にはなりません。
目安として2600Kで約5000時間、2200Kで約2万時間の値が採用されています。

フィラメントの他にシール部もランプの寿命に関係しています。
シール部の温度が300℃を超えて使用する場合は、寿命の原因はシール部に変わります。
ハロゲンランプのシール部の耐熱温度が300℃の為です。
冷却せずに連続使用するとシール部の温度が300℃を超え、ハロゲンランプが破損します。
耐熱温度ぎりぎりでの使用は避け、必ず冷却してください。

電圧の変化における諸特性変動

供給電圧と寿命

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